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名刺リニューアルとプロダクトとしての均一性に関する少しの考察

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名刺をリニューアルしました。
今月に行くMICAM展用に英語表記バージョンです。

僕の名刺は名刺サイズの和紙に、オリジナルスタンプを押して製作してます。

ハンコの雰囲気が好きなんです。

一枚一枚手で押しますので、もちろん一枚一枚微妙に雰囲気が変わります。

名刺なので、住所、メールアドレス、電話番号などがつぶれてしまったものは不可にします。

これも一つのもの作りですね。

僕は靴を製作しますが、特に皮革は均一じゃありません。

生きていた動物の皮ですから部分によって繊維が荒かったり細かかったり傷があったり。

一般的にプロダクトとしては均一性を求められます。

僕もプロダクトには均一性を求めます。

近代の工業化時代の製品は均一化されたプロダクトの大量生産です。

日本はそのような卓越した技術のおかげで豊かな国となりました。


僕が作る靴は、プロダクトでありながらコンピューターや車よりは均一ではありません。

革にしても一般に良いとされる革は不均一です。

逆にパテントといわれるエナメルのような革やガラスと言われる革に塗装をする均一性に優れています。

僕がよく使う革は前者の不均一なレザーが多いです。

高度な工業時代が成熟し均一なプロダクトに囲まれて育ったという背景が、均一に見えて実は均一じゃないディティールやそれに携わる均一ではない人間の手仕事に興味を持っているからかもしれません。

普段は気にしない綺麗に整った路面も、手でコンクリートを馴らし、補正しているはずです。

あんなに整った車の板金も最終の仕上げは人間の手によるところも多いそうです。

そうやって見ると普段気にもしない製品なども多くの人間の手仕事が入っているかと思うと、何を見ても楽しいものですね。


僕の代表作のニベレザーは、牛の革の最も不均一な場所を大事に使っています。

コバやヒールは手仕事ゆえ、よく見るとすべて同じではありません。

もちろん製品としての均一性は保っています。

僕のデザインは工業製品に求められる均一性と手仕事ならではの不均一性のバランスという要素が大事だと考えています。

春夏のコレクションは、白いレザーなど不均質なレザーに均一性を持たせ、違和感のない美しさにもチャレンジしてます。


こちらのブログを見て頂いている方々にぜひ、均一性と不均一性のバランスが絶妙な!僕の名刺をお渡しできる機会がある事を楽しみにしています。


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